アメリカのピスト乗りに高い支持を持っているMADE IN USAのEURO ASIA( ユーロアジア)“GOLD MEDAL PRO”という高級ピスト用コグ。その名の通りゴールドのチタンコーティングが施されており、見た目だけではなく、精度と耐久性も抜群です。世界選手権に加えて北京オリンピックとロンドンオリンピックで優勝した実績も持っているそうです。
半年ほど使ってみた感想を紹介します。
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主なスペック
EURO-ASIA Gold Medal Pro
- 規格 : 1/2″x1/8″ (厚歯)
- 歯数 : 12T、13T、14T、15T、16T、17T、18T
- 重量 : 48g(15T)
- カラー : イエロー(13T),ブルー(14T),レッド(15T),グリーン(16T),ブラック(17T),ホワイト(18T)
- 価格 : ¥24,700(税込¥27,170)
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ゴールドのチタンコーティングが美しい
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このゴールドの歯がかっこよく、ラグジュアリーな雰囲気を持っており、手元に届いた時にずっと眺めていました。購入したのは15Tで、墨入れのカラーが赤色でしたが、歯数によって墨入れのカラーが違います。
抜群のチェーン離れ
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チタンコーティングが施されており、耐久性はもちろんのこと、精度のよさによる抜群のチェーン離れ。純正のコグの時はなんだか力が少し逃げているというか、安定感やチェーン離れが悪い感じがしましたが、ユーロアジアのコグは一切そんな感じはしませんでした。(あくまで個人の感想です。)
力を加えたら加えただけ伝わる感じは是非使ってみてほしいです。ギアチェンジがないシングルスピードだからこそ、その実感がわかると思います。
街乗りに適したコグについて
どの歯数のコグがおすすめなのかといわれると難しいのですが、走りのスタイル、トリックの有無で選ぶコグが変わってくるのでまずは街乗りに適したギア比が「2.7〜3.1」とされています。
ギア比とは
ペダルを一周した時に後輪が回転する数で、例えばギア比「3」だとペダル一周で後輪が3回転するということです。この数値が低いほどペダルが軽く、高いほどペダルは重くなります。
ギア比の出し方は、フロントのチェーンリングの歯数(T)÷コグの歯数(T)で求めることができます。
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ボクの場合だと、チェーンリング49T÷コグ15T=3.26666…となり、ギア比は約3.27になります。街乗りに適した「2.7〜3.1」以上ですが、その分重いペダルが踏めるため、トップスピードを上げる事ができます。(その代わり登り坂はきついです…。)
トリックに適したコグについて
ボク自身がっつりトリックをする方ではないのですが、いわゆる固定ギア特有の「スキッド」というドリフトのような後輪を滑らすトリックはよくします。スキッドとは、ペダルを足で強制的に止めることで後輪の回転が止まり、ドリフトのように後輪が滑るトリックです。
ここで問題になってくるのが何度もスキッドをする事で、後輪のタイヤが摩耗する点です。
ペダルを一定の位置で止めた時に後輪が削れる箇所を「スキッドポイント」といいます。
スキッドポイントとは
スキッドをする際、ペダルを一定の位置で止めたときの削れる箇所の事をいいます。こちらの表をご覧ください。(スキッドポイントの計算式は少しややこしいので割愛します)
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横軸のチェーンリングの歯数と縦軸のコグの歯数の交わったところがスキッドポイントの数になります。表のオレンジ色は特にスキッドポイントが1〜4しかなく、スキッドをするたびに同じ箇所が削れていってしまうのでタイヤの寿命が短くなります。
反対にスキッドポイントは多ければ多いほどタイヤが削れる箇所が増えて分散できるので、スキッドをする方にとってはタイヤの寿命が長くなります。(ボクの場合は、フロント49Tのコグ15Tなので、スキッドポイントは15箇所になります。)なのでスキッドポイントは10箇所以上あるのがおすすめです。
街乗りに適した「2.7〜3.1」のギア比とスキッドポイントが10箇所以上ある組み合わせがこちらの表の青い部分です。
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この表から16Tか17Tのコグであれば、スキッドポイントもしっかりありつつ街乗りにも適したギア比に出来ます。(フロントのチェーンリングの歯数は必ず確認して下さい)
まとめ
税込¥27,170と決して安くはないですが、耐久性を考えるなら安いコグよりも断然長持ちしますし、何よりペダルを漕いだ時の感じが劇的に変わります。トリックを中心にする方も走りに特化したい方も両方におすすめです。